映画『孤独の暗殺者 スナイパー』(2014)を見まして、感想を綴ります。
孤独の暗殺者 スナイパー
愛する妻子のため、射撃のチャンピオンの腕前を持つ男は孤独なプロの暗殺者へと生まれ変わる。「涙するまで、生きる」のR・カテブが渋い男の魅力を放つサスペンスドラマ。
射撃の名手として大会で何度も優勝経験を持つ一方、新居の建設や病気で倒れた父の世話などで生活費を捻出するのに追われ、苦しい日々を送る主人公。そこへ彼の射撃の腕前を見込んだ男が、金になる暗殺の仕事を依頼してきたことから、ついに主人公は、プロのヒットマンとして生きることを決意することに。難しい決断を迫られる寡黙な主人公をカテブが渋く好演するほか、「引き裂かれた女」のL・サニエ、「ニキータ」のT・カリョら、共演陣も豪華で充実。監督は、これが長編デビュー作となる新鋭のF・グリヴォワ。
(WOWOWオンライン・番組紹介/解説より引用)
地味で暗い映画です。フィルムの前半は生活に苦しむ主人公が暗殺者になるまでの過程を映し、後半は暗殺者になったことによる生活の変化や罪の意識に悩む姿が描かれます。
でも暗殺ものにありがちな血の気の多さ、計画の複雑さはほとんど排除されており、説明も会話も少なく、行動で人物を静かに描写する雰囲気がとても気に入りました。
特に主人公のヴァンサンは、いわゆる大黒柱の役割を担っており(普段は電気工事関係の仕事に従事している?)、口数も少なく、趣味の射撃に関しても多くを語らないなど、日本人が共感しやすい人物になっていると思います。
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