EGOISTによる新譜『英雄 運命の詩』を聴いたので感想を綴ります。
大人気シリーズ「Fate」の最新テレビアニメ「Fate/Apocrypha」のオープニングテーマにEGOISTの新曲「英雄 運命の詩(うた)」が大決定!
主題歌情報が解禁されるや否や、SNS上で大きな反響を呼び、「EGOIST」が各所でトレンド入り。
カップリングには、EGOIST初となる表題曲の全編英語詞バージョンとなる「Eiyu Fate’s Song」も収録されます。
(EGOIST・DISCOGRAPHYより引用)
http://www.egoist-inori.jp/disco/archive/?VVCL-1078
本新曲は2017年夏アニメ『Fate/Apocrypha』のオープニングテーマです。物語調でカッコよく仕上がっています。打ち込みは控えめな一方で、オーケストラ感が表に出ていて、戦いを鼓舞するような曲です。過去のEGOISTやsupercellの曲と比べると『KABANERI OF IRON FORTRESS』に近く、初期の儚い雰囲気からはだいぶ遠ざかった感じです。
歌詞内容にはアニメ『ギルティクラウン』劇中で「楪いのり」が歌っているという設定はほとんど盛り込まれておらず、タイアップ『Fate/Apocrypha』にとても寄り添った感じになっています。EGOISTはこれからも『ギルクラ』から少しずつ離れていくのではないかと感じさせます。
タイアップが大作のFateシリーズということでかなりの人気が出るとは思いますが、アニソンとして特別に優れているわけではなく、2017年を代表する曲になるのは少し難しそうです。そして歌うのがとても難しい曲なので、カラオケでも人気は出ないと思います。
ちなみに本カップリング曲の1つに『英雄 運命の詩』の英語歌詞バージョンの 『Eiyu Fate’s Song』が収録されています。海外展開を狙っているのだと思いますし、英語ver.の方が曲調に合っている気がします。
もう一方のカップリング曲『永遠』は結構いい曲だと思います。アップダウンのおとなしめな打ち込みに楪いのりが歌っている雰囲気が漂っています。個人的には『ギルクラ』最終回で、桜満集と別れる際の心情を歌っているとも連想できます。
前シングル『KABANERI OF IRON FORTRESS』から約1年振り、配信限定の『Welcome to the *fam』からでも約半年振りの新曲になってしまいましたが、またEGOISTの新譜が聴けてよかったです。アルバムは2012年の『Extra terrestrial Biological Entities』から久しく出ていませんが、『英雄 運命の詩』はアルバムに収録されていないシングル『名前のない怪物』から数えて6枚目に当たります。本当にそろそろアルバムとしてまとめていただきたいです。