AYUTANINATUYA

脱サラ・アラサー大学院生。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。

2016年8-9月の鑑賞映画リスト

 邦画と洋画を1:1の割合で見ようと、ある程度の予定は立てているものの、実際に見るタイミングになると気分で種類や順番を入れ替えてしまいます。
 

01. コードネーム U.N.C.L.E.(2015年)

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 英米合作のスパイ映画であり、テレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』のリメイク映画です。バディものとしての軽妙な会話が心地好いはずなのですが、そのジョークの外国文化色が強くてよく分からないのが残念でした。

お知らせ:ブログタイトル変更を変更しました/2016年11月

 鮎谷ナツヤです。ブログタイトルを変更して、「AYUTANINATUYA」にしました。
 
 前の「ジュウシマツの歌BLOG」というタイトル、実際に鳥のジュウシマツを飼っていれば合っていたのですが、飼っておらず、その予定もありません。あるいは音楽を中心にした雑記ブログだとしたらぴったりだと思ったのですが、それほど音楽についての話をすることもなく、そもそもタイトルからブログの中身が分かりにくい気がしました。なので変えました。
 
 ブログタイトルにローマ字を採用している人は少ないようなのと、Google検索で引っかかりにくそうなところに不安を覚えますが、個人的にインパクトがある気がするのと、一応、ペンネームが鮎谷ナツヤなので、そのまま採用することにしました。
 
 記事内容はほぼ変わりませんが、これからもよろしくお願いします。
 
 
 以上、2016年11月のお知らせでした。

ノンフィクション『暗号解読』感想

 サイモン・シン青木薫によるノンフィクション『暗号解読』を読み終えまして、感想を綴ります。

 

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暗号解読

 文字を入れ換える。表を使う。古代ギリシャの昔から、人は秘密を守るため暗号を考案してはそれを破ってきた。密書を解読され処刑された女王。莫大な宝をいまも守る謎の暗号文。鉄仮面の正体を記した文書の解読秘話…。カエサル暗号から未来の量子暗号に到る暗号の進化史を、『フェルマーの最終定理』の著者が豊富なエピソードとともに描き出す。知的興奮に満ちた、天才たちのドラマ。

(「BOOK」データベースより引用)

 2010年代の暗号に関する話題といえば、本作下巻に紹介されている「量子暗号」だったり、またはコミュニケーションアプリ「LINE」で芸能人のやり取りが流出したり、暗号解読者の人生を描き、数々の映画賞を受賞した『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』だったりします。暗号はその特性上、表舞台に出ることを嫌う傾向があるかもしれませんが、現代においてその重要性は、一般の人々にとっても無視できない存在になってきているのかもしれません。

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どうか無事でいてほしい/映画『オデッセイ』感想

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 映画『オデッセイ』(2015年)を見まして、その感想を綴ります。
 

映画『オデッセイ』あらすじ

 火星にたった独り取り残された宇宙飛行士。スリリングで型破りで壮大なサバイバル! 無事に地球に帰還できるのか?
 人類による有人火星探査ミッション<アレス3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。しかしワトニーは奇跡的に生きていた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった。やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、地球上のすべての人々が固唾をのんで見守るなか、わずかな可能性を信じて前代未聞の救出プランを実行するのだった……。
(映画『オデッセイ』オフィシャルサイト・ABOUT THE MOVIEより引用)
 監督:リドリー・スコット、主役:マット・デイモンによる王道スペースサイエンスです。原作者アンディ・ウィアーによれば、「現代の技術でどうすれば火星に宇宙飛行士を送り、無事に帰還させられるか」を考えた”科学考証もの”だそうです。また、その原作小説『火星の人』(2011)が電子書籍での出版(99セント)からはじまり、ブームが起こってすぐさま映画化の企画が立ち上がる、という裏話も十分に興味深いです。つまり文系・理系といった垣根を越えて両者が楽しめる要素のある基板になっています。

漫画『四月は君の嘘』でオマージュ/小説『いちご同盟』感想

 三田誠広による小説『いちご同盟』を読み終えまして、感想を綴ります。

 

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いちご同盟・あらすじ

 中学三年生の良一は、同級生の野球部のエース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。徹也は対抗試合に全力を尽くして直美を力づけ、良一もよい話し相手になって彼女を慰める。ある日、直美が突然良一に言った。「あたしと、心中しない?」ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長篇。
(「BOOK」データベースより引用)

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SFは未来の出来事/アニメ『Dimension W』感想

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 2016年4月から放送されていたアニメ『Dimension W』全12話を見終えたので、遅れながら感想を綴ろうかと思います。

 

アニメ『Dimension W』あらすじ

西暦2072年。

第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により

人類は繁栄の極致にあった。

しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が発生し、

回収に賞金首がかけられるようになった。

腕利きの“回収屋”マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女ミラと出会う。

かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと、自分の出生の秘密を探るミラは、

共に「コイル」の真実を追うことになるが……。

Dimension W・公式ページより引用)

「もし無限のエネルギーがあったら?」というアイデア先行型の近未来SFアクションものです。主人公のキョーマは中年のおじさん(既婚)であり、相棒の少女ミラはアンドロイドなので、ラブストーリーの側面はなく、コメディの要素も少ないです。「コイル」を探すという主な目的からハードボイルドの色が濃いです。

 

 感想を一言でいうと、残念なアニメです。

 いくつかの理由があるものの、大きな原因の一つに「SF=未来の出来事なのに真実=過去ばかり追っている」という点があると思います。「コイルとは何か?」「事故の真相は?」「自身の出生は?」というのは劇中のキャラクターにとっては重要事項ですが、傍から見れば「ただ昔話を広げている」感覚で聞こえてきます。

 あとはコイルをはじめとする作中の未来技術の説明や演出が分かりにくいです。たぶん話数が限られているので、説明や解説のシーンは省略する、もしくは短いセリフで“説明したことにする”しかなかったのかもしれません。

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事務所の整理

 自宅の一室にある事務所を整理しました。

 

 本題までの導入は長いです。

 まず我が家の家族構成について、(母方の)祖父・祖母、父・母、僕の5人暮らしです。祖父母は年金生活で、父は1年前まで建築関係の自営業を、母はその手伝いをしていました。しかし脳溢血により父が倒れ、一命は取り留めたものの、身体障害1級、知能障害3級が残りました。父の左半身は麻痺して、会話の受け答えにも怪しい部分があります。そして母は父の介護に明け暮れています。いわゆる老々介護です。

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2016年9月の読書リスト

 読書は乱読派なのですが、今月はミステリに偏りすぎてしまったと反省しています。
 

01. 死神の浮力(伊坂幸太郎

死神の浮力 (文春文庫)

死神の浮力 (文春文庫)

 

『死神の精度』(2004年・第57回日本推理作家協会賞・短編部門受賞)の続編にあたる、“死”をテーマに据えつつ、軽妙な会話劇が炸裂するエンターテインメント・ミステリーです。個別記事を作成しました。

真摯な愛情/映画『思い出のマーニー』感想

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 映画『思い出のマーニー』(2014年)を見まして、その感想を綴ります。

 

思い出のマーニー

チェック:『借りぐらしのアリエッティ』などの米林宏昌が監督を務め、ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を映画化したファンタジーアニメ。北海道を舞台に、苦悩を抱えて生きる12歳の少女杏奈と彼女同様深い悲しみを心に宿すミステリアスな少女マーニーとの出会いを描写する。『ジョーカーゲーム』などの高月彩良と『リトル・マエストラ』などの有村架純が声優を担当。主人公たちの目線で捉えた物語に心打たれる。
ストーリー:心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に親戚が生活している海沿いの村にやって来た。そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。その出会い以来、杏奈の身の回りでは立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、それは二人だけの秘密だった。
(「シネマトゥデイ」より引用)

 見る前から不安要素がいくつかありました。

  • 1960年代のイギリス児童文学を、2010年代の日本に舞台設定を移しているということ。
  • ポスターやPVから見受けられるレズビアン的雰囲気。
  • 暗めなストーリーで、エンタメ要素が少なそうなところ。

 自分は、邦画ならオリジナル脚本か、日本が舞台の原作を基にした作品の方が好みである場合が多く、ヘテロセクシャルなので同性愛への感受性は低く、やっぱり映画は楽しいものが見たいと思っています。『思い出のマーニー』はそのポイントをことごとく外していて、地上波放送(2015年)も録画したままそのHDDがどこかへ消えてしまい、結局のところ「見るか見ないか」問題は放置していました。

 でもやっぱり見る決心をしました。理由は、地元のTSUTAYAのアニメ新作コーナーの隣がジブリコーナーで、そこで『思い出のマーニー』(旧作)は表紙を向けて大きなスペースを取りつつも貸出中の状態が多かったからです。

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乙種第4類危険物取扱者/資格受験記

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 仕事の話ですが、乙種第4類危険物取扱者の試験に合格しました。同資格は製造業では人気の高いものなので、それに関する記事はたくさんあるのですが、自分も備忘録として受験から合格までの流れを書き残そうかと思います。
 

危険物取扱者乙種第4類

 一定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者を置かなければいけません。
 甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は指定の類の危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。又甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます。
 丙種危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)に限り、取り扱いと定期点検ができます。
 化学工場やガソリンスタンドなどで、危険物の取り扱い作業に従事している危険物取扱者は、危険物の取り扱い作業の保安に関する新しい知識、技能の習得のため、定められた期間内ごとに、都道府県知事が行う講習を受けなければなりません。
(「一般財団法人 消防試験研究センター 危険物取扱者について」より引用)
 すごく簡単に内容を説明すると、素人がガソリンやエタノールを取扱う立会いができる資格です。会社にはこれよりも上級の資格保有者が居るので、正直いって必要ないのですが、会社から取れと言われたので取りました。
 ちなみに、高校生でも十分に合格できる難易度です。大学の研究室で何度も洗浄用のアセトンをこぼしてた自分なら(化学物質を扱っていたなら)楽勝だと高を括っていたのですが、法令を覚えるのが大変でした。

村上春樹『風の歌を聴け』ポピュラー・ハイライト

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 村上春樹風の歌を聴け』を読み終えたのですが、よく分からなかったので、名言・箴言たる電子書籍のポピュラー・ハイライトをまとめて終わりにします。
 

風の歌を聴け

 1970年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、“僕”の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。
(「BOOK」データベースより引用)
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エンターテインメントとしてシンプルに楽しめる/映画『予告犯』感想

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 映画『予告犯』(2015)を見まして、感想を綴ります。

 

映画『予告犯 』

チェック:「ジャンプ改」で2011年から2013年にかけて連載されて人気を博した筒井哲也のコミックを実写化したサスペンス。法では裁けぬ悪や罪をネット上で暴露し、その対象への制裁を予告しては実行する謎の予告犯シンブンシとエリート捜査官の攻防が展開する。監督は『ゴールデンスランバー』、『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋。『脳男』などの生田斗真が、新聞紙製の頭巾を被った異様な主人公を怪演、その脇を戸田恵梨香鈴木亮平濱田岳荒川良々ら実力派が固める。息詰まるタッチに加え、社会のさまざまな闇に光を当てる硬派な視点にも注目。

ストーリー:インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男(生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれる。それを契機に、予告犯=シンブンシによる予告動画の投稿とその内容の実行が繰り返される。やがて模倣犯が出没し、政治家殺害予告までもが飛び出すようになる。

シネマトゥデイより引用)

ジャンプ改』に連載されていた同名漫画の実写映画版です。率直に、サスペンス・ミステリ映画としてテンポがよく、分かりやすくてよかったです。監督は『ゴールデンスランバー』、『白雪姫殺人事件』などを手がけた中村義洋氏ということもあり、社会風刺的な一面も覗かせる中で、エンターテインメントとしてシンプルに楽しめる映画です。

『白雪妃殺人事件』でもそうだったのですが、Twitter的なSNS投稿が現実空間に浮かび上がって、それが連鎖的に広まってゆく様子を巧みに表現していると思いました。実際は一般人のネットのつぶやきなんてほとんど発言力を持たないですし、影響があったとしても、現状のSNS投稿は発言を直線的にしか追えません(実際の拡散は同心円状だったり、葉脈状だったりする)。それと、周囲の全員がSNSを上手く扱えるなんてありえません(誰もがデジタルネイティブなわけがない)。なのでそのシーンはあくまでも発言に対して抱いた心理的なイメージ、陰口や噂話に過剰反応する様子だと思うのですが、それが映像として見応えがありました。

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Spotify×PS4

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 音楽ストリーミングサービス「Spotify」の招待コードが届いたので早速使ってみました。

 

Spotifyについて

 Spotifyを使用すれば、あらゆるシーンにぴったりの曲を簡単にスマホ、パソコン、タブレットなどで見つけることができます。
 Spotifyでは4000万曲以上もの曲が配信されています。そのため、ワークアウト中、パーティ中、またはリラックス時でも、4000万曲以上もの曲をすぐに利用できます。好きな曲をお選びください。またはSpotifyが選曲することもできます。
友達、アーティスト、有名人のコレクションをブラウズすることも、ステーションを作成してくつろぎながら聴くこともできます。
 Spotifyであなたの人生に音楽を。Premiumを定期購入することも、無料で聴くこともできます。
Spotify.comより引用)

 2008年にスウェーデンでサービスが開始され、2016年9月に日本でのサービスが開始された音楽ストリーミングサービスです。PC・スマートフォンiOS/Android)・PlayStation3/4などのデバイスで利用でき、2016年においては利用ユーザー数が世界No.1だそうです。
 現状では使用するのに招待コードが必要です(自分の場合は約2週間で届きました)。
 基本無料で、配信曲や他の人の作成したプレイリストを再生できます。また、Premium会員(月額980円)になると以下のサービスが受けられます。

  • 高音質
  • 広告ナシ
  • オフラインでも聴ける
  • スキップ無制限

 日本ではまだサービスが始まったばかりだからなのか、配信されている曲のほとんどは洋楽です。自分は洋楽を聴かないので、とりあえずアニメ・ゲーム・ボーカロイド関連の楽曲をひたすらダウンロードしてみました。

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