無関心でいられない“伊坂マジック”/小説『死神の浮力』感想

伊坂幸太郎による小説『死神の浮力』を読み終えまして、感想を綴ります。 死神の浮力 娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉がやってきた。千葉は夫妻と共に本城を追うが―。展開の読めないエンターテインメントでありな…