用事があってベルギー・ブリュッセルに行ってきました。
日程:2018年10月28日~11月2日、4泊6日
行き:2018年10月28日(日)、日本・中部国際空港出発→フィンランド・ヘルシンキ・ヴァンター国際空港経由→ベルギー・ブリュッセル国際空港到着
帰り:2018年11月1日(木)、ベルギー・ブリュッセル国際空港出発→フィンランド・ヘルシンキ・ヴァンター国際空港経由→日本・中部国際空港到着
先日からブリュッセル自由大学(Université Libre de Bruxelles、Free University of Brussels)にて開催されているCAPoC11(Eleventh International Congress on Catalysis and Automotive Pollution Control)も、無事閉会となりました。お疲れ様でした。特にスポンサーと運営関係者の方々にはお世話になりました。次会CAPoC12は3年後に同大学にて開催予定だそうです。その時に世界の環境規制と研究開発はどのように進んでいるのでしょうか? とても楽しみです。
午後からフリーだったので、早速郊外に出掛けてゆきました。行き先はブリュッセル北西のエゼル公園にある「アトミウム」です。これは1958年のブリュッセルバンコク博覧会のために建てられたモニュメントで、"鉄"の結晶構造(体心立体格子構造)を再現しています。
じつは自身は物質にX線を当てて結晶構造を調べる研究もしていまして、今の技術だと鉄がわずか数%入っているだけでも検出できるレベルの機器が一般的です。でも昔は鉄の原子たちがどんな配列をしているかわからなかったですし、銅や亜鉛とどう違うのか、合金にしたとき、元からどれだけ変わったのかを調べる手段がなかったわけです。でもこの頃になってようやく、結晶構造が人類の知識レベルまで体系化されて、今日では様々な建築材料や電子機器、そして私の研究にも応用されているわけです。感慨深いですね。
訪れたのが60周年のタイミングだったからなのか、結構な賑わいでした。でも一般の人にとっては結晶構造なんて馴染みのないものですし、関係者は元々の大きさ(126pm)との比較から違和感を覚えてしまうかもしれません。
アトミウム内は技術産業に関するミニシアターになっているようです。もちろん上記の結晶構造に関する説明もあるでしょう。エレベーターで展望台にも登れるそうですが、自身はフランス語も英語もわからない上に結構な料金(大人12€)がかかるので入場は断念しました。
(写真はトリップアドバイザーから)
夕食ではルイーズ駅(Louise、Louiza)近くの欧州料理店「La Vigne」を訪れました。当日はハロウィンであり、マンガのキャラクターや悪魔になりきった子供が駅構内や店内をうろうろしていました。ただ彼らに与えるのはお菓子ではなくてユーロ硬貨が一般的なようです。