AYUTANINATUYA

脱サラ・アラサー大学院生。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。

2018年10月の映像鑑賞リスト

 
詩季織々(肆式青春)

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北京で暮らす湖南省出身の青年シャオミンに、祖母が体調を崩したという連絡が来る(『陽だまりの朝食』)。広州に住む人気モデルの姉イリンと専門学校に通う妹ルルは、幼少期に両親が他界し、二人だけで生きてきたが……(『小さなファッションショー』)。1990年代の上海の石庫門に住むリモは、シャオユに惹(ひ)かれていた(『上海恋』)。
シネマトゥデイより引用)

www.cinematoday.jp

 中国版『秒速5センチメートル』。雨水の描写に詩的なモノローグ、天門氏っぽいピアノ音楽に陰鬱なストーリーまで『秒速』そのままで、行ったことない土地なのに哀愁を感じてしまいました。中国の土地の広さや人の多さが対照的となったヒューマンドラマが見事に紡がれています。ただ、ほぼ独立短編集であり、『秒速』よりややテーマ性は薄くなっています。

 

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-

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バイス「ナーヴギア」が、仮想現実の世界に無限の可能性をもたらしてから4年が経過。AR(拡張現実)型情報端末オーグマーが普及し、専用ARMMO RPGオーディナル・スケール」が世間を席巻していた。アスナやキリトもゲームに参戦するが、オーディナル・スケールに異変が起こり始め……。
シネマトゥデイより引用)

www.cinematoday.jp

 序盤はAR世界観の説明やそれが人々の生活に与える影響がしっかりと描かれていてワクワクしました。ですが主人公のキリトはARに否定的なためにストーリーに積極的に関わろうとしなくて、そこに正当な理由を持たせるためにアスナが巻き込まれて、という強引さに辟易してしまいました。終盤はあっさりと敵を倒して、各キャラに見せ場を作らせての大団円、というご都合主義な感じが否めませんでした。
 同じARゲームである「Pokémon GO」(ポケモンGO)をやっている身としては、作中の「オーディナル・スケール」の集団戦に「レイドバトル」みたいな面白さに共感してしまいましたが、同時に客観してみると結構恥ずかしいものなんだなとも思ってしまう内容でした。

 

トータル・リコール

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フィリップ・K・ディックの短編小説「追憶売ります」をもとに、ポール・バーホーベン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で描いたSFアクション大作。西暦2084年、地球の植民地となっていた火星では、エネルギー鉱山の採掘を仕切るコーヘイゲンとそれに対抗する反乱分子の小競り合いが続いていた。一方、地球に暮らす肉体労働者のダニエル・クエイドは、毎晩行ったこともない火星の夢を見てうなされていた。夢が気になるクエイドは「火星旅行の記憶を売る」というリコール社のサービスを受けることに。しかし、それをきっかけに今の自分の記憶が植えつけられた偽物であり、本当の自分はコーヘイゲンの片腕の諜報員ハウザーだったと知る。クエイドは真相を知るため火星に旅立つが、真実を隠匿するコーヘイゲンに命を狙われ……。
(映画.comより引用)

eiga.com

 2012年の新版ではなく、A.シュワルツェネッガー主演の旧版です。コマンドーっぽいB級アクションで、小説や新版の整った複線回収や、「”私”とは何か?」といった哲学的思考が筋肉モリモリでかき消されてしまっています。悪者は片っ端から成敗されていくので爽快感はあります。