仁藤投手、引退する、あとがき

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　なぜゲームをするのか。
　これを考えさせられたに尽きる、実況パワフルプロ野球2018・マイライフ「仁藤投手、引退する」シリーズでした。

　今更ですがマイライフとは、現役選手あるいはオリジナル選手の1人になりきってプロ野球選手人生が楽しめるモードです。でもよくよく考えると、野球もゲームも楽しいことばかりではなくて、辛いことや苦しいことがあって、さらには野球ゲームなので、システム的に増長されたり削ぎ落とされたりされる部分があって、大変でした。
　そんな状況にも関わらず続けた理由としては、野球を体験してみたかったからです。実際の体を使う野球は未経験で、ルールはパワプロで学んだ立場ではありますが、日々のプロ野球の試合を見て、その内容に一喜一憂するファンの動向を感じて、さらには付随される数々のストーリーを味わって、自分も受け手ではなく、1度でも語り手の側に回ってみたいという傲慢さから由来するものです。それがマイライフモードではできる、ではやってみよう、という単純さからです。

　その中でも目を引くのが、”二刀流”の大谷翔平選手です。この文章を連ねている頃は、NPBの日本ハムからMLBのエンゼルズに移籍し、投打で活躍し、怪我の関係から来季は打者一筋でのプレーが濃厚といわれている状況でした。一方で二刀流は身体にとても負担がかかり、フルシーズンや通算で記録を残すのは難しいと評されている中、彼がもし、NPBでずっと二刀流を続けていたら、どんな記録が生まれていただろうか？そんなシミュレーションをしてみたく、二刀流マイライフを始めてみました。

　マイライフは他のモードよりも大変です。それは主としてプレイ時間の長さと、内容のフィードバックの遅さにあると思います。今回は試合をスキップしましたが、レギュラーシーズン開幕からポストシーズンが閉幕するまでのフリータイムを操作すると1年あたり3～4時間はかかります。また全スキップでも30分はかかります。そして選択肢で練習したり、休憩したり、交流したりしても、それらが速やかに実を結びません。でもそれは現実の野球人生ではたぶん当たり前のことで、1年の戦いは長いですし、充実した1日を過ごしたからといって、翌日にしっかり結果が残せるわけではありません。特に二刀流プレイの場合、本当に休み時間がなくて、大谷選手はどうやってモチベーションを保っているのか不思議でしょうがなかったです。
　その辺りの、大谷選手になりきろうとしてなりきれていないのが仁藤シリーズの前半でして、後半はほとんど自分の分身のような感覚でプレイしていました。

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　パワプロ2018は発売日にダウンロードした（と思う）のですが、初めは栄冠ナインをプレイしていて、それからマイライフのテストプレイ、そしてメインプレイという一連の流れで投稿に至りました。2018年版の初期はバグが非常に多く、マイライフでは主に疲労システムがシビアで、まともに通年プレイできないのが大変でした。また調子変動システムにより成績がリアルすぎて、ゲームや読み物としてはあまり面白くない傾向になってしまうのも、マイライフ離れが加速する要因になったと考えています。今ではずいぶんとシステムが改善されたのと、攻略情報も整理されてきたので、やる気さえあれば誰でもマイライフストーリーが描けるはずです。

　もしこれからマイライフを始める人にアドバイスをするとしたら、以下のことに留意していただきたいです。