AYUTANINATUYA

脱サラ・アラサー大学院生。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。

ゲーム『METAL GEAR SURVIVE』BETA感想

 

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 2018/1/18~21(第1回)、2/16~18(第2回)に実施されたPS4Xbox Oneゲーム『METAL GEAR SURVIVE』BETAのプレイ感想です。

METAL GEAR SURVIVE

メタルギア × サバイバル 戦略と協力が運命を決める、新スタイルの『メタルギア』。
METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』の高いアクション性をそのままに、サバイバルアクションとして再構築したスピンオフ作品。“潜入(ステルス)”、“防衛(ディフェンス)”、“生存(サバイバル)”が融合した、かつてないスタイルのメタルギアが誕生。
 舞台となるのは有害な霧に覆われ、怪物が跋扈する絶望の世界。ユニットの配置、敵の行動予測、仲間との連携――戦況を見極め、最良の行動を選択し、生存への扉を開け。

2つのモードとプレイサイクル
METAL GEAR SURVIVE は、大きく分けて「CO-OP プレイ」と「SINGLE プレイ」の 2 つのモードで構成されます。
「SINGLE プレイ」ではストーリーを楽しみながら「CO-OP プレイ」要素を含めた METAL GEAR SURVIVE の基礎を学ぶことができます。
 また、「SINGLE プレイ」および「CO-OP プレイ」の基盤となる成長要素は両モードで共有されるため、「SINGLE プレイ」での成果を「CO-OP プレイ」に反映することも、その逆も可能です。

STORY ありえたかもしれない もうひとつの擬史――。
 冷戦の緊張緩和が進み、ベトナム戦争終結を迎えようとしていた1975年。伝説の傭兵“BIGBOSS”が率いる、どの国家にも帰属しない軍隊が敵対勢力“XOF”の急襲を受けた。決死の抵抗もむなしく、彼らのマザーベースは壊滅状態に陥ってしまう。
 BIGBOSSが乗るヘリがマザーベースを離れた刹那、上空に激しい光を帯びたワームホールが開いた。ワームホールは、マザーベースに残されたあらゆるものを異次元の世界へと連れ去っていく。その中で、BIGBOSSの撤退を助けた一人の兵士が、目の前で仲間を失いながらも辛うじて危機を脱していた。
 半年後、その兵士は米国の秘密研究組織“ウォーデンクリフ・セクション”の施設内で目覚めた。組織の男“グッドラック”は、ある任務を行うよう兵士に依頼し、こう告げる。「断ることはできない。君はすでに、未知の生命体に寄生されている」
 兵士は、感染の治療方法を見つけるため、そして、ワームホールにのみ込まれた仲間達を救い出すために、異次元の世界に単身乗り込む。そこで遭遇したのは、寄生体の浸食が進み、異形の怪物“ワンダラー”と化した人間達と、一人のXOF兵。これが“地獄”とも呼ばれる絶望の世界での、凄絶なサヴァイブのはじまりであった――。

METAL GEAR SURVIVE-Konami・INTRODUCTIONより引用)

www.konami.com

METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』(以下『TPP』)の外伝的作品であり、オンラインプレイに重点を置いた内容になっています。
 メタルギアシリーズといえばステルスアクションなのですが、本作では潜入行動の他に、タワーディフェンス(TD系)のような防衛ミッション、『マインクラフト』のように建物や基地を作るクラフト要素、様々なアイテムを求めてマップを探索するアドベンチャー的側面もあります。オンラインモードではモンハンシリーズのようなTPS視点でのCO-OP(協力)プレイとなっています。
 備考として、これまでのメタルギアシリーズと作風が異なる点、またシリーズの生みの親である小島秀夫氏が関わっていない点から、”METAL GEAR"のタイトルを冠することに否定的な意見もあるゲームです。

 発売は2018/2/21であり、そのBETA版が2018/1/18~21、2/16~18にオンラインにて行われたので参加しました(PS4版です)。詳細は下記公式ページです。

www.konami.com

 

端的な意見

  • メタルギアシリーズの面影がほとんどない
  • 複雑な操作性
  • 要素を多数詰め込みすぎている
  • 賑やかなCO-OPプレイ
  • 仲間との資源の奪い合いが酷い

 

感想

メタルギアシリーズの面影がほとんどない

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 製作発表の時点で騒がれていましたが、メタルギアシリーズの醍醐味であるステルスアクションはほとんどありません。
 基本としては大量に押し寄せるゾンビみたいな「クリーチャー」を武器や兵器で掃討してゆくという、広範囲的な戦闘が多いです。ステルス要素がまったくないわけではなくて、例えば最初に目的地に向かって行くシーンであったり、「ボマー」や「デトネイター」という爆発攻撃を行う敵に対しては背後からのステルス攻撃が有効であったりと、隠密行動が要求される場面もあります。ただ割合として大味な戦闘が多く、従来のメタルギアのイメージを持っているとカルチャーショックを受けるかもしれません。

 

複雑な操作性

 操作性が複雑すぎてキャラクターを思い通りに動かせない場面が時々ありました。
METAL GEAR SURVIVE』(以下『SURVIVE』)の操作面に関しては基本的に『TPP』を基にしています。『TPP』の複雑な操作は、潜入ミッションにおけるその場での細かな行動を実現するための最適なデザインであったわけです。しかし『SURVIVE』では戦場という、刻々と変化する状況であるためシンプルな操作性の方が適しているはずなため、同様の感触を抱いたプレイヤーも多かったと推測します。

 

要素を多数詰め込みすぎている

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 元々のステルスアクション要素、タワーディフェンス、ゾンビ・ホラー演出、素材集めというマップ探索行動、クラフト要素、CO-OPプレイと、様々なゲームの流れを取り込んでお祭り感覚でゲームプレイできます。一方でミッションクリアに必要な事柄が多くて混乱しやすいです。また1人ではすべてのタスクに対応できないためCO-OPプレイでは分担作業になるはずですが、そこで考え方の違いによりロールプレイが上手くゆかない場合が想定されます。

 

賑やかなCO-OPプレイ

 BETA版のミッションはソロでも挑戦できましたが、基本的にCO-OPプレイに設計されています。その難易度も比較的高めで、4人のうち手慣れたプレイヤーが2人は居ないと厳しい内容になっているかと思います。ミッション内で取るべき行動はとても多く、プレイヤー同士の助け合いが要求される場面もあるため、プレイしていて自然と熱中してしまう内容になっています。
 参考までに、BETA版でも慣れればCO-OPミッションを1人でクリアすることも可能でした。

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仲間とのリソースの奪い合いが酷い

『SURVIVE』ではフィールド上での様々な素材を回収し、強力な迎撃・防衛ユニットをクラフトしてゆくことがミッション成功のカギとなっています。またその素材回収・ユニット配置はアクションの苦手な場合でも簡単に行えるようになっており、十人十色なプレイヤーを呼び込む仕組みになっています。一方で、素材や「ウォーカーギア」といった兵器のリソースが有限であり、CO-OPメンバーによってはそれらの奪い合いが発生してしまう状況になっています。例えば「マシンガンタレット」はとても強力な迎撃ユニットなのですが、これをクラフトするためには比較的レアな素材が必要となっています。この素材をあるプレイヤー(A)が回収したものの、別のプレイヤー(B)が多量に消費してしまい、結果として個々の戦力差、さらには戦績・ミッション成功報酬に影響するという事態が考えられます。

 その他に細かい点を挙げると以下の通りです。

  • キャラメイク・マップ・ユニットにTPPからの引き継ぎ要素が多すぎる
  • 空腹・渇き・怪我のシステムは不要
  • クラス成長システムは面白そう
  • 近接武器のモーションが遅すぎる
  • 一部のクラフトユニットが強力すぎる
  • ランダムレアドロップアイテム・装備がありミッションマラソンが捗りそう

『SURVIVE』BETA配信や発売時期が『Monster Hunter: World』BETA(以下『MHW』)と被ったこともあり、『SURVIVE』の盛り上がりは控えめな様子でした。『SURVIVE』のよさの1つに、ダウンロード通常版だと4,980円(税別)というPS4XBOX ONEゲームソフトとしては比較的低価格なところがあります。しかし近年ではsteam PCゲームやスマートフォン専用ゲームだとより安価で特徴のあるコンテンツも多く、『MHW』以外にも『SURVIVE』には競争相手が多数居ることが考えられます。今回のBETA版で改善点はあったかと思いますし、SINGLE PLAYはまだ一般ユーザーにはトレーラーでのみしか公開されていないので、製品版を期待したいです。