鮎谷ナツヤです。デジタルTCG【Shadowverse】はもうすぐ新カードパック「Wonderland Dreams ワンダーランド・ドリームズ」の実装を待つばかりの日々ですが、裏を返せば、これまでのToG環境が終わることになります。ということで、個人的にToG環境を振り返ってゆきます。
ToG環境幕開とランクマッチ
まず第4弾カードパック「Tempest of the Gods 神々の騒嵐」は2017年3月30日に実装されました。
新パックのために貯めていたルピ(ゲーム内通貨)と配布パックチケットをすべてつぎ込んで63パック(504枚)を開封するも、レジェンドクラスは≪ウロボロス≫*2、≪魔導の巨兵≫*1、≪言霊遣い・ジンジャー≫*1、≪メイルストロームサーペント≫*1(プレミアム)の計5枚でした。提供割合によるとレジェンドの期待値は7.56枚(504*0.015)なので、率直にいって悲惨な結果でした。
ちなみにゴールドクラス以下には相当量の余剰カードが発生したものの、ナーフ(弱体化修正と、それに伴うエーテル補完)を懸念してカード分解はせず、結果としてエーテル(任意のカードを生成するのに必要なアイテム)が少なくなってしまったため、ToG初期環境についていけなくなってしまいました。
しかし1週間後にビショップクラスのレジェンドカード≪ヘヴンリーイージス≫を引き当てました。その頃には対戦環境もひとまず落ち着き、どのカードが強力なのかをおおよそ把握できていたので、前述の余剰カードのほとんどを分解し、奮発して≪ヘヴンリーイージス≫を追加で生成し、元々使っていた「エイラセラフ」デッキを少し組み変えて「エイライージス」デッキを作りました。当時は「アグロネクロ」・「ランプドラゴン」・「力比べイージス」デッキが猛威を振るっており、まだまだ混沌とした環境ではありました。しかし、使い慣れたビショップによる堅実なプレイングで勝ち星を積み重ね、4月中旬にAA0に昇格しました。
当時のデッキは以下の通りです。
A帯時代デッキ:エイライージス
AA帯に昇格したものの、その頃になると環境はまた変化して「ミッドレンジネクロ」と「ランプドラゴン」デッキの2強対立になってゆきました。これらに対してエイライージスはとても弱く、≪禁じられた儀式≫といったメタ性の強いカードを取り入れてみるものの、勝率は改善されず、AA0で右往左往していました。
そんな状況下で4月末にネクロマンサーのレジェンドカード≪魔将軍・ヘクター≫を引き当てました。ネクロマンサーはほとんど使ったことがなかったものの、思い切ってヘクターを追加で生成し、さらには構築済みデッキ「冥炎咆哮」も購入してネクロマンサーのカードを揃え、「ミッドレンジネクロ」デッキを作りました。
当時のデッキは以下の通りです。
AA帯時代デッキ:ヘクターミッドレンジ
このデッキを用いた高い勝率でGWとそれ以降に着実にBPを貯めてゆき、≪骨の貴公子≫ナーフ直前の5/22にマスターへの昇格を果たしました。
ToGパック開封成果
さて、この3か月でToGパックで引き当てたレジェンドは以下の通りです。アプリ900万DL記念の配布なども含めて、引いたパック数は180くらいだと思います。
エルフクイーン*1深き森の異形*1不滅の英雄・ローラン*1(プレミアム)言霊遣い・ジンジャー*3魔導の巨兵*2ウロボロス*3魔将軍・ヘクター*1メイルストロームサーペント*2(プレミアム*1)ダークジャンヌ*2ヘヴンリーイージス*1
新パックが実装されると、それまでのカードは相対的にパワーが落ちてゆくので、おそらくこれからToGパックを引くことはないでしょう。それでも各レジェンドを満遍なく揃えてエンブレムをゲットしているのはいい傾向だと思います。
ジンジャーを3枚も当てましたが、現状のジンジャーは使い道の難しいカードです。カードデザインは個人的にすごく好きで、この3か月間のほとんどをジンジャーのエンブレムにしていたほどです。ぜひともジンジャーには新環境で日の目を浴びてもらいたいです。
プレミアムカード(8%の確立で出現する特別絵柄のカード)は個人的に、≪エルフクイーン≫で当てたかったです。通常のカードとプレミアムカードの両方をデッキに入れると、デッキ紹介画面でかさばって表示されてしまいます。それがあまり好みではないのですが、≪エルフクイーン≫はカードの能力上“ピン差し”が多く、プレミアム1枚のみで映えつつデッキ内容も整えやすいからです。
それと、プレミアムカードによるトークン(カードによって生成されたフォロワーやアミュレット)もプレミアムになるので、ローランのプレミアムはいいですね。ローランのファンファーレで出す≪不滅の聖剣・デュランダル≫もプレミアムになり、アミュレットは場に残りやすく映えやすいのでとくに気に入っています。個人的にロイヤルクラスをあまり使わないのと、ローランも使いどころの難しいカードなので、そこが少しネックかなと思います。
ToGアップデートによってプレミアムカードを生成できる「プレミアムオーブ」が実装され、MasterPoint上位者への報酬などでオーブは入手可能となっています。自分はオーブを手に入れられるほどの運も実力も備えていませんが、このオーブにより任意のカードの「プレミアム化」ができるようになりました。なので相対的に“天然プレミアム”の価値は少し下がったかもしれませんが、それでも未だ特別な魅力を持っているプレミアムカードです。エーテル分解せずに大切に扱ってゆきたいです。
ToG環境総評
ToG環境における個人的な感想も記しておくと、正直いってひどかったです。新パックの実装で過剰なインフレが起こって戦略性の薄い「大味バース」になってしまい、勝っても負けてもなにも感じられなくなってました。それでも実装直後の1ヶ月は初期環境特有の混乱を楽しむことができましたが、GW明けくらいからは苦痛でした。ゲーム内の環境も荒んでいるのに、Shadowverse公式大会「RAGE」でいわゆる「松尾事件」をはじめとする様々な非難が起こり、プレイヤーの民度の低さが取り上げられてゲームの外からも誹謗中傷されている気分でした。2017/5/23のナーフ後から1周年記念キャンペーンにかけては環境も安定し、明るい話題も多く、これまでコツコツやってきてよかったと思っています。
ランクマッチの環境については、ToG環境以前にはあまり日の目を浴びることのなかったネクロマンサーとドラゴンクラスに脚光が当てられたのはよかったと思います。特にネクロマンサーは、確かに≪魔将軍・ヘクター≫やナーフ前の≪骨の貴公子≫といったカードパワーの高すぎるものもありますが、≪ボーンキマイラ≫や≪シャドウリーパー≫といった前環境からあるカードが注目を集め、またクラス特性の「ネクロマンス」や豊富な「ラストワード」が存分に活かされ面白かったです。
個別に書き残しておきたいカードを挙げるならば、≪ダークジャンヌ≫です。ToG実装前~直後はあまり評価されていなかったようですが、「ファンファーレ;他のフォロワーすべてに2ダメージ。他のフォロワーすべてを+2/+0する。」は、出し所によっては対ネクロマンサーへの全体攻撃として、また自身の中型フォロワーや≪ヘヴンリーイージス≫の強化としてうまく作用するため、じわじわとポテンシャルが引き出されていったカードだと思います。ただ新弾以降では高体力のフォロワーが多く登場するため、「2点ダメージ」では少し物足りなくなりそうな予感もあります。
シャドバフェス、900万DL、日韓戦、RAGE、一周年記念とオン・オフラインの両方で大規模なイベントがあった3か月でした。一方で、前述の対戦環境の混乱もありユーザー数の減少が懸念されています。これまでの経験を活かしつつ、運営・ユーザー一体となってデジタルTCG【Shadowverse】でしか味わえない面白さを実現してほしいです。