この4月から社会人になったのですが、毎週TSUTAYAに通っては準新作や旧作を漁る習慣が抜けません。しかもその店舗で新しいキャンペーンが始まりまして、日曜日に書籍の当日購入のレシートを提示すると旧作が1本無料になるというサービスです。しかし旧作を1本だけレジに持って行くのが忍びなく、もう1本借りて計2作を持ち帰るのですが、時間に余裕がないために映画を2本観るのが辛いです。なので視聴本数を厳選するためにも、4-5月の映画をリスト化してみました。
01. 2001年宇宙の旅(1968年)
今なおSF映画の頂点に君臨しているといってもいい名作。原作小説は読みましたが、変に古びた映像で物語のイメージを悪くしたくなかったので、これまで観ないようにしてきました。しかしやっぱり、この一作を観ずして映画史の先には進めそうになかったのでウォッチすることにしました。スターゲートより先の映像は、一般人の想像力をはるかに超えていて理解不能です。
02. 海月姫(2014年)
03. ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年)
ターミネーターシリーズの新章であるロボットSF。個別記事を作成しました。
04. 劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2013年)
今なお“聖地巡礼”が絶えることのない、10年代最初のヒット作「あの花」の劇場版です。物語がキャラクターごとに進んでゆくため、群像劇というよりはショートストーリー集としてまとまっている印象でした。
05. デッド・シティ2055(2015年)
近未来のロボットSF。10年代に作られたとは思えないほど古典的な、レプリカントが脱走しては人間性を問うストーリー。「ここ『ブレードランナー』だよね」と指摘できる数を競うと面白く観られるかもしれません。
06. インターステラー(2014年)
『ダークナイト』を製作したクリストファー・ノーラン監督作品。言わずと知れた超大作SF。スペースオペラとタイムトラベルとヒューマンドラマ等々が美しい映像に詰め込まれています。特にブラックホールが光を吸い込むシーンが素晴らしかった印象です。
07. ピース オブ ケイク(2015年)
ジョージ朝倉による恋愛漫画の映画版。出演者に多部未華子と綾野剛。自分は男ですが、女性の言い分も男性の言い分も理解できて、「やっぱり恋愛って面倒くさいな」という感じです。
08. アップサイドダウン 重力の恋人(2012年)
フランスとカナダの共同制作によるSF恋愛映画。重力が2つある星の物語です。個別記事を作成しました。
09. ジョーカー・ゲーム(2015年)
柳広司による日本の短編ミステリー・スパイ小説の実写版。この映画を観るのと平行してアニメ版を見ていましたが、アニメ版にはない各キャラの「スパイになる動機」が描かれていて好きでした。反面、主演の亀梨和也のスパイコスプレ映画といいますか、エンタメ色が強すぎるのが残念でした。
10. 映画 けいおん!(2011年)
ゼロ年代の末を席巻したアニメ『けいおん!』の劇場版(テレビ版は何周もしたのに映画はまだ見てなかった)。ロンドンの高校卒業旅行を経て後輩に歌を送るというあらすじです。まさに自分もロンドンに降り立った感覚のする映像表現が良かったです。旅行と音楽というポップな雰囲気に仕上がっていて、テレビ版最終回のような“別れ”の辛さはかなり軽減されており、気楽に観ることができました。そしてEDの『Singing!』を聞いて、とても救われた気分になりました。『Don’t say “lazy”』、『Listen!!』、『NO, Thank You!』と、だんだん寂しくなる曲調と歌詞だったのが、『Singing!』のとてつもなく希望に溢れた感覚に心を打たれました。
11. AKIRA(1988年)
伝説的SF漫画が原作であり、映像のオーパーツと化している劇場アニメ版です。これと『甲殻機動隊』はよく批評の場に持ち出されるので、視聴の義務感を覚えていました。少ない言葉であらゆる背景を伝えられるアニメってすごいと思いました。あとはマリンバや「♪カランコロン」といった音楽が耳に残っています。最後の30分間は理解できないですけどなぜか感動していたために、口が開きっぱなしでした。