AYUTANINATUYA

脱サラ・アラサー大学院生。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。

小説『白ゆき姫殺人事件』書評感想

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 今回は小説『白ゆき姫殺人事件』を紹介します。湊かなえによる著作であり、2012年7月26日に集英社より単行本が、2014年2月20日に集英社文庫より文庫版が発売されました。

 

  • あらすじ
  • ポイント
    • 「噂話」による物語展開
    • SNSの描写および活用法
    • 関連資料によるフリーシナリオ
  • 終わりに
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ビジネス書『無形資産が経済を支配する 資本のない資本主義の正体』書評感想

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 今回はビジネス書『無形資産が経済を支配する 資本のない資本主義の正体』を紹介します。原題『CAPITALISM WITHOUT CAPITAL The Rise of the Intangible Economy』はジョナサン・ハスケル(Jonathan Haskel)とスティアン・ウェストレイク(Stian Westlake)による著作であり、翻訳は山形浩生が担当しています。2018年にPrinceton University Pressより原本が、2020年1月17日に東洋経新報社より邦訳が発売されました。

 

  • あらすじ
  • 要約
  • 感想
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色はどこまで広がっているか? 小説『カラフル』の異彩

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「おめでとうございます、抽選に当たりました!」と唐突に始まるのは、森絵都さんの小説『カラフル』です。というのも、生前の罪により輪廻のサイクルから外れたぼくの魂が、どうやら天使業界の抽選に当たり、再挑戦のチャンスを得たようです。自殺を図った少年である真の体へのホームステイをして、自分の罪を思い出さなければならない、という流れで物語は始まります。しかし真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになってきて……と話は広がってゆきます。一九九八年に単行本化した『カラフル』ですが、手元の文庫本は第二十五刷であることから、長く愛され読まれている小説ではないでしょうか。

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<物語>シリーズぷくぷくのサービス開始から終了までまとめ

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 iOS/Android向けゲームアプリ『<物語>シリーズぷくぷく』が2020年3月31日にサービス終了して約2ヶ月後、ゲーム内通貨の払戻し手続も済んだことから、そろそろその事の顛末について綴ってもいいように思えたので、ここに書き残す。

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あらびきミートいまは絶え

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 近所のスーパーからあらびきミート缶が消えた。
 昨今における物流の混乱のためなのか、3日に1度足を運んで計4度確認しても陳列されていない。「あらびきミート¥218」の値札と中型のダンボールがなんとか入りそうな空間だけが残されている。そのとなりには同じ会社が出しているミートソース缶が並んでいることから、製造元が倒産したわけではないらしい。田舎の2軒目のスーパーは遠くて品目も価格もイマイチなので、そこまでわざわざ行くほどのガソリン代も時間も気力もない。

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