AYUTANINATUYA

脱サラ・アラサー大学院生。愛知県在住。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。

ゲームアプリ『テクテクテクテク』感想

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 iOS/Androidスマートフォン向けゲームアプリ『テクテクテクテク』を遊んでみました。

 

テクテクテクテク

いつもの街が冒険の舞台に!一生歩けるRPG誕生!歩いて地図を塗りつぶし、モンスターとバトル。巨大キャラが現実の風景に溶け込んだリアルな写真を撮ってシェアしよう!

【基本的な遊び方】
<1>地図(街区)を塗ろう!
いつもの街の「街区(がいく)」(道に囲まれたエリア)を塗っていこう! 塗られた街区は「ファンタジー化」され、宝箱やゴールドなどを手に入れたり、モンスターが現れたりするぞ。通勤、通学、散歩や旅行で、身近な場所から日本全国を塗っていこう!

<2>簡単爽快スラッシュバトル!
あらわれたモンスターは、画面上を指でなぞる「スラッシュバトル」で戦おう! モンスターの上を斜めに切ると攻撃、マルを描くと魔法も使える! モンスターを倒すと、経験値やアイテム、宝箱などが手に入れるぞ。

<3>新技術で迫力ある写真を撮ろう!
カメラモードには、独自のAI技術を使った「デプスAR」を使用。リアルの風景と一緒にモンスターを撮影すると、風景をAIが判定し自動合成。風景に溶け込んだ迫力ある写真を撮影できて、SNSでシェアできる!

【さらに楽しい遊び方!】
▼身近な「字(あざ)」を塗りつぶして毎日ボーナス!
「字(あざ)」とは、市区町村を区分した地名のこと。
※例えば、東京都中央区銀座4丁目、の場合は「銀座」が字(あざ)。字を100%塗りつぶすと、ゴールドや経験値、TTP(テクテクポイント)が毎日手に入る! 塗られた割合は「字(あざ)」「市区町村」「都道府県」の単位で「ぬりパーセント」で表示され、その地域がどれくらいファンタジー化されたかが分かる!

▼ランクボスを倒せ!
街区を塗るとキャラクターの「ランク」があがり、プレイでできることが増える! ただし、一定以上のランクを解放するには、47都道府県に散らばった「ランクボス」を順に倒さなければならない。戦闘でキャラクターを強くして、宝箱などで強力なアイテムを手に入れて、全国の名所にあらわれるランクボスを倒そう!

▼ランクを上げて便利に塗ろう!
ランクが上がると「予約ぬり」「となりぬり」など塗る方法も多様に。「予約ぬり」は、車での移動中でも画面を見ず、高速移動中でも自動的に塗りの「予約」ができる! あとで落ち着いてからゆっくり塗ろう! 「となりぬり」は、TTP(テクテクポイント)を使って、既に塗っている街区の隣の街区から塗り広げられる!
App Storeより引用) 

 DWANGO製作による新作の位置情報ゲームです。類似のアプリとしては『Ingress』、『Pokémon GO』(ポケモンGO)、『妖怪ウォッチワールド』が挙がりますが、『テクテク』は”歩いて地図を塗りつぶすRPG"と題されているように、それらとは差別化されている印象です。

 自身は『ポケモンGO』や『妖怪ウォッチワールド』をプレイしていまして、以降はそれとの比較が多くなってしまいますが、端的に感想をまとめると以下の通りです。

  • 自己集積ハクスラRPG
  • 位置情報ゲームというより地図情報ゲーム
  • キャラクターやコラボにクセがある
  • プレイヤー同士の交流が乏しい
  • システムにもうひと工夫ほしい
  • ゲームとして中途半端

 

自己集積ハクスラRPG

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『テクテク』ではプレイヤーのGPS位置から半径20~30mほどのサークルが設定され、その範囲内に入った区画を塗って”テクテクポイント”(TTP)を貯め、あるいはそこに出現するモンスターを倒して経験値を得てレベルアップしてゆくRPGゲームです。経験値で成長してゆくのはポケモンや妖怪ではなくプレイヤー自身であり、その強さはポータル場所やランキング形式ではなく、自己がゲーム内の強力なモンスターと対峙したときのみ発揮されます。また数多くのモンスターを倒し、そこから得られる宝箱からレアアイテムの収拾を図る、いわゆる”ハクスラ系”の地道な努力が重視されるゲームデザインになっています。

 

位置情報ゲームというより地図情報ゲーム

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 通常の位置情報ゲームであれば、プレイヤーがどこに居るのか、あるいはプレイヤーがどれだけ移動したのか、という”位置”や”距離”が重要となっています。一方、『テクテク』は”街区”という要素で構成されています。どういう意味かというと、例えばA地点からB地点まで同じルートで10往復しても、ゲームとしては最初の片道分の”移動街区”だけしか価値がありません。しかし、毎回異なるルートで往復すると、それだけ様々な街区を通過するわけですから多量のTTPや経験値が入手できます。つまり『テクテク』はルーティーンな移動よりも、まだ見ぬ地域への冒険に価値を置いているといえます。

 

キャラクターやコラボにクセがある

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 製作のDWANGOは「niconico」で有名であり、そこからの”オタク感”を持ち込んでいるところに賛否が分かれます。良い点としては、アニメやゲームの中のヴァーチャルな存在が街中に現れるリアリティが新鮮です。一方で悪い点としては、そもそもインドアな趣味を持つ人に対してリアル世界での行動を促すのは相性がよくないです。またアウトドア派にとってクセのあるネットカルチャーは受け入れがたく、『テクテク』は遊ばずに他の位置情報ゲームに流れてしまう可能性があります。

 

プレイヤー同士の交流が乏しい

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 昨今のゲームでは当然のように他のプレイヤーとオンラインなつながりを形成する傾向があります。それは同時接続のような”強いオンライン”もあれば、ランキング形式や非同期戦闘のような”弱いオンライン”もあります。しかし『テクテク』では特にそういったオンライン要素がありません。フレンド機能もありません。唯一「テクテクマップ」というものがありまして、これは自身の塗った街区が何人の他のプレイヤーに塗られているかのリストを表示するだけのものです。ほぼ匿名性となっていますし、ゲーム的なボーナスもありません。今後は多人数との協力プレイ「レイドバトル」の実装も予定されているそうですが、初期段階からもう少しプレイヤー同士の交流があってもよかったのではと思います。

 

システムにもうひと工夫ほしい

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『テクテク』のゲーム操作性をはじめとするシステムはそれなりに洗練されていますが、地図情報を読み込む必要があり、そこのデータ通信が頻繁に行われてストレスを感じます。またゲーム内のレベルが上がると「予約ぬり」が使えます。これは「24時間以内であれば移動したあとからでも通った街区を塗ることが可能」という機能です。この活用法は例えば、

  • ランニング後にどこかで休憩しながら塗る
  • 旅行移動中は景色を楽しんで宿泊先に着いてから塗る
  • 運転中はそれに集中して目的地に到着してから塗る

という感じで使えます。ただこの機能はスマートフォンがバックグラウンド状態では作動せず、また通信状況やメール等の他のアプリ通知により切断されてしまいます。総じて、ゲームの全体的な作り込みに惜しい部分が多々あります。

 

ゲームとして中途半端

ポケモンGO』は仮想空間に設定されたポイントに行って初めてゲームがプレイできます。また『妖怪ウォッチワールド』は、位置情報をあくまでデータの1つとして扱っているため、自宅に居ても十分にプレイできます。それに対し『テクテク』は、まずプレイヤー自身が移動することによるゲーム的なメリットがとても低く設定されており、このゲームのために遠出をしようという気持ちになれません。また移動せずとも遊べますが、それだとただの”作業ゲーム”となってしまうほど単調な内容です。変な方向に偏った面白さで、どういう世代や趣味の人に向けられて製作されているのかがよくわかりません。

 

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 少しだけフォローすると、『テクテク』はレベルが上がりにくくなっている反面、自身の塗りエリアが増えた分だけ経験値やTTPなどのログインボーナスも増加する傾向にあるので、ゲームプレイが加速度的に楽しくなりそうな可能性はあります。また、課金要素「歩行石」が必要になる場面は少なく、主に所持道具数や宝箱解除数の増加に充てられるはずです。さらにデイリーミッションや宝箱ドロップ、街区塗りボーナスにて得られる分だけで十分にプレイできます。低金額な歩行石を購入すると、より快適に遊べますが、何もかも思い通りというわけにはいかず、むしろ街区塗りの工夫と地道な行動力が重要となっています。さらに「日本全国を塗る」という途方もないミッションやレアアイテムの存在は”コンプリート欲”をそそられます。

 現状の評価としては、ゲーム内のコンテンツが少なくてすぐ飽きてしまう印象の『テクテクテクテク』です。ですが、運営のサポートはそれなりに手厚いと感じますし、新しい企画も実施予定だそうなので、しばらく続けてみるのもいいかと思います。

 

テクテクテクテク

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