AYUTANINATUYA

脱サラ大学院生(20代)。愛知県在住。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。ニコニコ生放送にてよく投稿記事を生執筆している。

ドラマ『ファイナルファンタジーⅩⅣ 光のお父さん』感想

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 MBSで放送されていたドラマ『ファイナルファンタジーⅩⅣ 光のお父さん』を見終えまして、その感想を綴ります。
 

ドラマ・ファイナルファンタジーⅩⅣ 光のお父さん・あらすじ

僕のお父さんは、齢60を超える光の戦士だ。
話題沸騰! プレイヤーブログがまさかのドラマ化!
 
主人公・稲葉光生(千葉雄大)はある日、父・博太郎(大杉漣)にオンラインゲーム「ファイナルファンタジーⅩⅣ」をプレゼントする。
何気なさを装って渡したこのプレゼント、光生には狙いがあった。
 
他のプレイヤーと協力して戦い、冒険の感動を共有する「ファイナルファンタジーⅩⅣ」で、父という人間の本当の姿を見てみたい。寡黙で仕事一筋、何を考えているかわからない父が、最近、突然会社を辞めてしまった真意も知りたい。
 
かくして、息子であることを隠して父のプレイを手助けするという壮大な親孝行計画が始まった!
 
冒険を通して深まる親子の交流、よみがえる父との思い出。
父に手を引かれた幼い頃の記憶を浮かべつつ、今度は自分から父へサポートの手を差し出す。
そして明かされる、父の「秘密」とは?! 光生が父に正体を明かすときは来るのか!?
ゲーム体験を通じて生まれる親子のやり取りは、笑いあり、涙あり。
(『MBS/TBSドラマイズム「光のお父さん」公式ウェブサイト』より引用)
 オンラインゲームプレイブログ「一撃確殺SS日記」を原作とした、全7話+特別編1話によるやや短めな連続ドラマです。オンラインゲーム・FF14を舞台のひとつに、家庭や職場での人間ドラマが描かれます。
 前提として、自分はFF14をプレイしたことはありません。FF3をはじめとする他のシリーズなら、すべてではないですけど、半分以上はプレイしたことがあります。FFはもちろん好きです。

 

良いところ

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 一番素晴らしいところは、やっぱりFF14のゲームプレイ画面が、実世界とシームレスにつながっているところです。ゲームでの一挙一動が俳優さんたちの動きに見事にリンクしていて、見ていて素直に応援したい気持ちになりました。実生活とエオルゼア界の行き来は何のテロップもフレームもなく行われるのですが、その内容を簡単に追うことができますし、ゲーム内での出来事を本当の現実のように受け止められるようシーンを切り替えていました。結果、ドラマは1話30分という限られた時間の中で、うまく親子のエピソードを挿入し、ゲーム内のエピソードも多数織り込み、各話完結の形がしっかり作られていました。
 それと、『光のお父さん』は全7話+1番外編という編成で、トータルで描けるストーリー量も限られていたと思うのですが、そんな状況の中でも、いつの間にか仲間が増えていったり、武器防具のグレードが上がっていたりしています。つまりはドラマの放送が2か月でしたが、ドラマ内での時間は半年~1年ほどの時間が流れていることを匂わせるなど、1つのシーンにいろんな意味を詰め込んでいる印象を持ちました。
 あとは単純に、大杉連が演じるお父さん(インディ)がかわいいです。ゲーム始めたての人にありがちなリアクションをコミカルに再現しています。かつての自分の姿を重ねるもよし、身近な初心者に当てはめるのもよしと、色々と感慨深いものがあります。
 

悪いところ

 不満としては、細部の作り込みが少し浅い気がします。
 まず、語り手の光生(マイディー)はFF14内で女性のキャラクターを使っているにもかかわらず、自身が男性であることを隠していません。特に何の違和感もなく他の誰かと会話したり、行動したりしています。これはオンラインゲームに親しんだことのある人なら理解できるものなのですが、お父さん(インディ)の立場からすると不自然かなと思いますし、そこに対して経緯や説明がありません。なので結果として違和感が生じ、エオルゼア世界への没入感が得にくいと思います。
 

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 他にも、会社からFF14を起動する際にノートパソコンと社内無線ネットワークを使用するシーンでは「PCスペックは足りているのか? 通信速度は十分なのか? 普段はコントローラーなのにキーボード操作でも大丈夫なのか?」と他事が気になって仕方ありませんでした。
 あとは、光生(マイディー)の周りのFF14ユーザーが協力的すぎるのが気になりました。各々にも「光のお父さん計画」以外の実生活があると思いますし、正直なところ、仲間たちがその計画に参加するメリットがドラマ内で提示されておらず、都合がよすぎると思いました。でもこの辺りはドラマの時間枠が限られていたため、顔も名前も知らない他のエオルゼアの戦士たちのエピソードは削った結果なのかもしれません。
 

最後に

 導入にも書いた通り、自分はFF14をプレイしてみたことはないのですが、FF14ユーザーや原作ファンに向けて作られている部分が多く、ゲームにはあまり興味がないけれど、俳優やドラマに興味がある、という人に対して高い評価は得にくいと思います。内輪ネタは少ないですけど、視聴者側がエオルゼア世界の空気感、オンラインゲームの基本的な考えを理解している前提でドラマが製作されている雰囲気を感じます。なのでそのスタートラインに立てない人には少し厳しい内容です。
 一方で、ファイナルファンタジーに触れたことある人や、MMOをプレイしたことのある人にとっては共感しやすく、懐かしさや新しさを覚えやすいドラマになっています。
 放送地域が少なく、DVD販売やレンタルの規模も小さくなると予想でき、そもそも『光のお父さん』を見ることができないという問題もあります。自分はNetflixで全話見ましたので、そちらとの契約をおすすめします。