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AYUTANINATUYA

20代の工場作業員だってこんなことを考えている

2016年11-12月の読書リスト

Book

 リアル書店にあまり足を運ばなくなったので、だんだんと積読が少なくなってきました。良いことなのか、悪いことなのか、状況を決めるのは早計な気がします。 

 

01. プラチナエンド・第4巻(大場つぐみ 小畑健

プラチナエンド 4 (ジャンプコミックス)
 
DEATH NOTE』・『バクマン。』コンビによる新作漫画であり、13人の神候補によるサイバイバル・サスペンスの第4巻。本巻ではサバイバル面での目立った展開はなく、争うことによる内心的な描写を中心にして進みます。一見するとつまらないのですが、より登場人物の魅力が深まり、今後の内容が期待できるともいえます。

 

02. 火花(又吉直樹

火花

火花

 

 国内発行部数250万を突破した、芥川賞受賞小説です。本著はたぶん素晴らしい内容だと思うのですが、自分自身がアニメやライトノベルによくありがちな、登場人物が先行してストーリーを推し進めていくようなタイプの物語に毒されていたようです。なので『火花』のように人物像がそれほど語られず、観念的で考えることを強く要求する種類のものを久々に読むと、かなり吸収力が落ちていたせいもあってか、今の自分には合わなかったです。

 

03. ソードアート・オンライン7 マザーズ・ロザリオ川原礫

ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)

ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)

 

 大人気ネットゲーム・ファンタジー・ライトノベルの7冊目です。今回は1巻完結なのに人気の高いマザーズ・ロザリオ編です。「オンラインゲーム内で思い出作りをする」という、中高年にはなかなか理解しにくい行動かもしれませんが、でも実際のところ、平成生まれのうちの何割かは本作に似た経験をするでしょうし、その数はこれからどんどん増えてゆくだろうと思います。物語では主人公の親も登場し、対話をするシーンがあります。中高生に読んでもらいたいのは間違いないですが、その親世代にも読んでもらいたい一冊です。

 

04. 掟上今日子の旅行記(西尾維新

掟上今日子の旅行記

掟上今日子の旅行記

掟上今日子の備忘録』からはじまる「忘却探偵シリーズ」の8巻目です。今回の語り部は“冤罪体質”の隠館厄介であり、今日子さんと波乱の旅行を繰り広げる長編ミステリです。個別記事を作成しました。


 05. 一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル(東浩紀

 思想家であり小説家でもありサブカル大好きな著者による、少しライトな社会思想の本です。著者は「一般意志2.0」による新しい政治を提案しており、まずその内容が、良くも悪くも面白いです。そしてその説明過程でルソー・フロイト・グーグルといった、そう遠くない未来のキーワードについて学べる点も優れていて、なおかつ内容はそれほど堅苦しくないです。これ1冊では何かを大きく変える力はないかもしれませんが、関連著作への足がかり、そしてよりよい政治志向の芽にはなると思います。

 

06. 首折り男のための協奏曲(伊坂幸太郎

首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)

首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)

 

 日常系ミステリーを得意とし、『ゴースデンスランバー』『オー!ファーザー』『グラスホッパー』など映画原作も多い著者の短篇集です。冷静に読むとそれぞれ個別のテーマを持っているのですが、なぜか「連作もの」のように感じられる不思議な内容です。

 

07. λに歯がない森博嗣

λに歯がない λ HAS NO TEETH (講談社文庫)

λに歯がない λ HAS NO TEETH (講談社文庫)

 

 ミステリィ・Gシリーズの5冊目です。今回は建設技術研究所を舞台にした、密室怪奇殺人となっています。かなり理系テイストが強く、読みにくいかもしれません。個人的には前半の万策尽きた雰囲気から、後半になって級に陳腐な感じになってゆくのがかなり残念でした。