AYUTANINATUYA

脱サラ・アラサー大学院生。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。

2016年6-7月の鑑賞映画リスト

 

 近所のTSUTAYAで2週間に1度は、アプリを利用すると準新作DVD・BDレンタルを100円にしてくれるので、過剰借りが止まらないです。結局は見ずに返したフィルムは数知れず。

 

01. 映画 ビリギャル(2015年)

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 ノンフィクション受験物語『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の映画版です。ストーリーはタイトル通りであり、主演の有村架純を眺めるために観ました。原作を読んだのに忘れていたのですが、舞台が名古屋なので、そこに住んでいる自分にとっては地元フィルムのようにも受け取れました。文学部を目指すために主人公は小論文の勉強を始めるのですが、その流れが理系の自分にとっては新鮮でした。今ではブログをはじめとした文章をよく書いていますが、こういう体験が受験時代にあったら色々と違ってきたのかもしれないと想像しました。あとは初めて赤本を開いた時の“絶望感”が懐かしかったです(その演出がよかった)。塾講師の坪田(伊藤淳史)の立場から、コーチングの技術にも気を配るとより面白くなるかもしれないです。

 

02. KING OF THORN いばらの王(2010年)

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 岩原祐二の漫画『いばらの王』の劇場アニメ版。奇病メディーサから逃れるためにコールドスリープに入り、目覚めたら茨とモンスターに囲まれていた、というはじまりです。分類としてはサバイバルもの・モンスターパニック系・バーチャルSFといった事柄が挙げられます。正直いってかなり難しい物語構造なのですが、「急に映画みたいなこと言わないで。未知の伝染病もコールドスリープも、ただでさえ夢みたいな話なのに、この上何? 全部夢だった方がマシよ」(キャサリン)という、視聴者救済のメタ発言の数々が印象的でした。それとリストカットの傷跡で自分を知るというのは、灯台下暗しであり、「どんなことがあっても人は自分を忘れないんだな」と思いました。セル画とCGとの混ざり具合もよかったです。(原作未読なのですが、)尺の都合で説明不足な感じは否めませんでした。

 

03. ザ・ファントム(2015年)

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 ID管理の近未来社会で、IDを装着していない人物が居て、それをきっかけにIDの真相を探ってゆく、という近未来SFアクションです。個別記事を作成しました。


04. ピエロがお前を嘲笑う(2015年)

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 ドイツで製作された犯罪サスペンスもの。天才ハッカーの主人公はつらい少年期を送ってきたものの、とあるきっかけでハッカー集団を結成し、人生を味わい始める。しかし事件に巻き込まれて……というあらすじです。取調室での主人公の語りからスタートするので物語の流れが分かりやすく、また面白いのですが、後半になると内容が痛々しかったり、失速感があったりして緊張感を保つのが難しい気がします。オチはちょっと古典的だけど秀逸です。ハリウッドでのリメイクが決まっているらしく、期待したいです。

 

05. 心が叫びたがってるんだ。(2015年)

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 王道的青春群像劇。個別記事を作成しました。

 

06. バクマン。(2015年)

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 大場つぐみ小畑健による漫画が原作の、青春漫画製作物語です。個別記事を作成しました。

 

07. グラスホッパー(2015年)

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 原作:伊坂幸太郎、監督:瀧本智行によるクライムサスペンス。原作小説は読んだものの好きになれず、映画でもやっぱり、何がしたいのかよく分かりませんでした。ただグロテスクな美しさにこだわっているのは受け取れました。それと山田涼介が演じる「蝉」は、殺陣の迫力以外は普通の若者という感じでよかったです。

 

08. 彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年)

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秒速5センチメートル』・『言の葉の庭』・『君の名は。』で知られる新海誠監督の、『ほしのこえ』以前のオリジナルアニメーションのリメイク作です。ストーリーも雰囲気も教育アニメっぽくて、同監督でなかったら見向きもしなかったと思います。

 

09. マネーボール(2011年)

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 メジャーリーグでの弱小球団が強くなってゆく過程を描いたノンフィクション映画です。ブラット・ピットが主演でアカデミー賞も受賞した、野球と映画が大好きな人はチェック必須の一作です。MLBの歴史やデータ野球に詳しくなくても、人物視点を中心とした分かりやすいストーリーなので入り込みやすいです。

 

10. 耳をすませば(1995年)

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 スタジオジブリによる青春映画の金字塔。今見ても鑑賞に堪えるくらい整ったアニメーションで、むしろ出だしから“夏らしさ”が全面に伝わってきてノックアウトされます。坂の高低差を活かした背景が後の細田守作品とかにも受け継がれている気がします。説明セリフが少なくて、登場人物のプロフィールを探ろうと、自然と言動の1つひとつに注力してしまいました。

 

11. 孤独の暗殺者 スナイパー(2014年)

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 フィルムの前半は生活に苦しむ主人公が暗殺者になるまでの過程を映し、後半は暗殺者になったことによる生活の変化や罪の意識に悩む姿が描かれます。個別記事を作成しました。

 

12. 屍者の帝国(2015年)

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 伊藤計劃の未完の小説を盟友・円城塔が引き継いで執筆した小説の劇場版です。ゾンビが当たり前となった世界観で魂を追い求めるという、センチメンタルな物語です。個別記事を作成しました。

 

13. ヒロイン失格(2015年)

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 桐谷美玲山崎賢人による同名の恋愛漫画の実写化作品です。典型的なこじらせ女子で、少し仮想現実に陥っているヒロインなのですが、彼女が自分本位のまま、あまり無理せず突き進む姿が好印象でした。『ごくせん』や『アオハライド』など他の作品の名前を出して人物たちの内面を描くのは安直すぎる気もしますが、高校生なら妥当であり、むしろリアリティがあるのかな、とも思います。ただ映画前半は、誇張された漫画表現にかなり見る気を削がれました。