AYUTANINATUYA

脱サラ・アラサー大学院生。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。

クラブ・エヴァ語り

 

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(「エヴァンゲリオンの始点」ポスタービジュアルより画像転用)

会社の研修終わりにクラブに行きまして、そこでカラオケをしているときに

誰かが『残酷な天使のテーゼ』を選曲しまして、そこでさっちゃん(仮称・飯島愛似)が

「これってアニメの曲ですよね?」と話し始めたところから『新世紀エヴァンゲリオン

について議論することになりました。

その時は相当にお酒を飲んでいてあまり要領よく語ることができなかったこともあり、

後日になって『エヴァ』を見直したり解説サイトをネットサーフィンしてみました。

ストーリーが壮大だったり、メカがカッコよかったり、キャラ活き活きしていたり、

色使いが斬新だったり、音楽の雰囲気作りが上手かったり、シーンカットが丁寧だったり、

注目すべきところがたくさんあるからこそ(多すぎて理解できないからこそ)『エヴァ』で

ありえるのですが、個人的にはどうも「セカイ系」としての先入観といいますか、

偏見が抜けなくて困っています。無意識のレッテルはなかなか外せないものです。

 

セカイ系の説明をしておきますと、

アニメ・コミック・小説などのカテゴリのひとつ。

過剰な自意識を持った主人公が、(それ故)自意識の範疇だけが世界(セカイ)であると

認識・行動するという作品を指す。

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』『ほしのこえ』『最終兵器彼女』、

小説『イリヤの空、UFOの夏』や、桜井亜美田口ランディの作品などがあげられる。

はてなキーワードより引用)

 

じつはセカイ系の明確な定義はないみたいですが、よくよく考えてみると、

世界(world)と関わったり変えたり救ったりというのはとても難しいことです。

なぜなら、一個人の行動力や影響力は世界に比べればとても小さなものだからです。

アメコミでは主人公が特殊能力を持っていたり(スパイダーマン)、

大企業の社長だったり(バットマン)するために世界を変革することが可能なわけですが、

その圧倒的な能力がゆえに「しょせん空想の物語の人物」と見なしてしまいまして、

ストーリーは面白いですけど、キャラクターへの感情移入は難しいのではいかと思います。

 

その点、セカイ系の主人公は(たいていの場合)平凡な人物であり、

そんな無個性でありながらも喜怒哀楽を得ながら世界と関わっていると、

見ている自分自身も鏡合わせのように同調してしまうことがよくあります。

本当は、主人公の周りしか描写されていないにもかかわらず説明のお膳立てによって

あたかもセカイを救っているような感覚になるのが「セカイ系」です。

エヴァ』はセカイ系の代表作として扱われているのですが、

主人公・碇シンジくんは世界とは無縁の日常生活を送ったり、一方で特別扱いされたり、

つまりは"非セカイ"的なシーンも結構あるのですが、

自分自身も含めて、あまり注目できていない気がします。

このあたりがもう少し文章にできれば、『エヴァ』はもっと面白くなると思います。

(自分もまだよく分かっていないのです。)

そしてまた今度クラブに行ったときにはこの続きを話したいですね。

 

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