読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

AYUTANINATUYA

20代の工場作業員だってこんなことを考えている

第25回キャラクリゼーション講習会

f:id:ayutani728:20160118201715j:plain

先日、名古屋工業大学にて第25回キャラクタリゼーション講習会が開かれ、

研究の傾聴と発表を行いました。今回はそのレポートです。

 

今講習会では触媒設計・微視的キャラクタリゼーションの最前線ということで、

工業触媒や環境触媒、さらにはコンピュータを利用した触媒反応シミュレーションなど、

触媒に関した様々な研究発表がなされていました。

 

その中でも1つ、私の印象に残った発表を取り上げてみますと、早川氏による

「モデル触媒としての気相酸化物クラスターに対するX線吸収分光」という発表です。

触媒に限らず、物質の粒の大きさをとことん小さくしてゆくと、

あるサイズより小さくなったところで通常の状態とは異なる性質を持つことがあります。

この現象は電子構造や幾何構造が原因とされており、その結果、大容量記憶デバイスや、

高耐久性材料を実現することができ、また物質の中の1つずつの動きを把握できるので、

今まで分からなかった物理・化学法則を解明することができるかもしれません。

当研究は自動車排ガス浄化触媒に用いられる酸化セリウム(CeO2)について、

イオントラップを利用した解離イオン収量法によってクラスター(数原子による粒子)を

捉えた上でX線吸収分光を行い、その荷電状態を調べました。

 

酸化セリウムには、周囲の雰囲気によって酸素を吸収・放出する働き

(Oxygen Storage Capacity:OSC;4CeO2⇔2Ce2O3+O2)があります。

OSCの働きには酸素の状態が重要なのですが、どういう酸素がどういった吸収・放出を

しているかが分からないために材料の改良が進まないという課題がありました。

当研究ではミクロなレベルでの測定により酸素のさまざまな状態の存在が明らかになり、

酸化セリウムについての理解が深まる発表でした。

 

そして同発表会にはポスターセッションも開催され、私はポスター賞を受賞しました。

とても嬉しいです。このような賞を頂くことができたのも、

羽田先生をはじめ多くの方々のご指導・ご助言のおかげです。

今回の受賞を成長の糧としまして、

より優れた発表報告ができるよう今後も研究に尽力してゆきます。

ありがとうございました。