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AYUTANINATUYA

20代の工場作業員だってこんなことを考えている

ゼミ旅行・山梨県

Diary

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先日、大学のゼミの方々と一緒に山梨県へ旅行してきました。

ぶどう園やライナリー、かちかち山や工場見学などたくさん巡ったのですが、

旅行記の代表として鳴沢氷穴の感想をレポートします。

 

鳴沢氷穴は河口湖から車で数十分を走ったところにありまして、今から1150年以上前の

貞観6年(864)富士山の側火山長尾山の噴火の際、古い寄生火山の間を灼熱に焼けた溶岩流

(青木ヶ原丸尾)が流れ下ってできたのが、この二つのトンネル式になった洞窟です。

昭和4年に文部省の天然記念物の指定を受けてから世界に紹介され、地質学上、

貴重な存在となっています。

ちなみに鳴沢村の樹型溶岩群はスパイラクルの数では世界有数といわれています。

 

内部の気温は平均3度と低く、一年中氷に覆われていることからこの名がついており、

入口から穴の中へ下ってゆくとある階層で急激に寒くなって身体の動きがぎこちなくなる

かわりに、生き残るための手段を探すためなのか頭の中はぐるぐる回るようになり、

知恵熱というものも周りの冷気によってすぐにどこかへ運ばれていってしまう状況の中で、

歩きながら「もし鳴沢氷穴を利用できたらどう活用するか?」をずっと考えていました。

 

たぶん鎌倉時代に自分が生まれたなら、氷か氷菓子を氷穴に溜め込んでおきつつ、

夏場の蒸し返すような暑さの日を狙って、幕府の役人を招いた茶会や俳句会を企画します。

そして氷や氷菓子を振舞って楽しんでもらい、その冷から生まれた俳句を味わったりして、

後日に幕府の出納長に言い値で代金を請求して、そのお金で残りの一年を遊び倒します。

 

でも実際に鳴沢氷穴を利用していた人はそこまで守銭奴ではなかったらしく、

種子貯蔵庫を作って繭玉が成長しないように、また良質の種子を保存し、

芽吹きを良くするため冷蔵状態で貯蔵していたようです。

この理由が品物の品質を上げたり出荷時期をずらしたりする商業目的なのか、

繭や種子の研究をするための学術目的なのかがちょっと分からなかったのですが、

たぶん両方を目的に据えるのが最も自然だと思います。

でも貯蔵庫があっても実験室がないのは腑に落ちないところでして、

どこで貯蔵した繭や種子をテストしていたのかを次に考え始めました。

 

そこで気になったのは、鳴沢氷穴の一番奥にある地獄穴の存在です。

この穴は竪穴で、一歩足場を失うものなら二度と帰ることができない危険な穴と

されているので立入禁止となっているのですが、

伝説では江の島の洞穴まで続いているといわれています。

江の島まで続いているとは考えにくいですが、その地獄穴の先に実験室があれば、

貯蔵庫の近くにあるので効率が良く、かつ冷蔵状態が保たれるので再現性が高くなり、

地下なので気候の影響を受けにくいという合理性に富んでいます。

たしかに整備された今でも氷穴は狭いので、昔はより歩きにくかったでしょうし、

また以前はもっと寒かったようなので、氷穴を利用する側からすれば大変だということは

たやすく想像できますが、どうにかなる程度だったと思います。

 

なので地獄穴の奥を調査したかったのですが実行には至らず、

氷穴の出口へ向かって階段を上るにつれて木漏れ日が差し込むことで身体を急激に暖め、

温まりの悪いメガネのレンズが外気との温度差で曇ったところで考えを打ち切り、

次の目的地に向かいました。ゼミ旅行の企画をお疲れ様でした。