今邑彩原作で古澤健監督の映画『ルームメイト』をレンタルで手にとって見ました。
映画に限らず小説やドラマでもそうなのですが、僕はあらかじめ頭の中にあらすじや、
もしできればストーリーを入れておくのを好む方です。
理由としては、前知識がある方が作品の魅力を見つけやすい気がしますし、
自分に合う・合わないを多少は判断できて時間の無駄を少なくできるからです。
確かに、ミステリィ系の終盤でのどんでん返しが重要な内容だと、
その持ち味が薄れるかもしれませんが、そこは何というか、
純粋に驚く感性と、冷静に見続ける感覚を同時に持ちながら見ることにしています。
ところで僕の映画遍歴をさかのぼってみると洋画ミステリィや洋画SFが多いです。
具体的には『インセプション』や『ボーン・コレクター』、『アナザー・プラネット』
などが好みです。ですが洋画ばかり見ていると気が滅入りますし、
あとは世間の芸能ニュースにもついてゆきたいので、邦画もたまに見ます。
(『天地明察』・『僕はまだ本気出してないだけ』・『カノジョは嘘を愛しすぎている』など)
そして『ルームメイト』の話に戻るのですが、この映画はレンタルのパッケージで
「女2人の『DEATH NOTE』みたいな頭脳戦かな?」という先入観で借りてみたのですが、
内容は”二重人格もの”でした。
一応、『シャッターアイランド』や『アイデンティティー』などを見たことがありまして、
これらに類した映画が日本でも制作されていたことに喜びを覚える一方で、
このときは普通のヒューマンストーリーで演技力勝負の映画が見たかったので、
図らずも自分の好みの映画を引きつけてしまったことに戸惑いを持ちました。
一応、一般によくいわれる「見たいものだけ見る」というフィルターを外すよう
手当たり次第に作品を手に取るようにしているのですが、
やっぱりその“手当たり次第”に無意識が働いているのかもしれなくて、
翻って、どうすればそのフレームを突破することができるのか、
『ルームメイト』を見終えた後に悩んでいました。
やっぱりアイウエオ順しか解決策はないのでしょうか。
この映画は結末がスッキリするようプロットがしっかりしていますので、
序盤の日常風景のシーンはちょっと退屈かもしれませんがぜひ見てください。
それと高良健吾さんが演じる青年が本当に好印象でした。他の役も見てみたいですね。