AYUTANINATUYA

脱サラ・アラサー大学院生。日記と、趣味のゲーム・書籍・漫画などのサブカルを発信してます。

2017年8月の映画鑑賞リスト

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

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 魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、魔法動物の調査と保護のためニューヨークを訪問する。ある日、彼の魔法のトランクが人間のものと取り違えられ、魔法動物たちが人間の世界に逃亡してしまう。街中がパニックに陥る中、ニュートはティナ(キャサリン・ウォーターストン)らと共に追跡を開始するが……。
シネマトゥデイより引用)

映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 - シネマトゥデイ

 登場人物たちがある程度の年齢を重ねているせいか、「ハリー・ポッターシリーズ」にはあったはずのワクワク感が薄い気がした。

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いまさらスター・ウォーズ

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 今更ながら、「スター・ウォーズシリーズ」を見ました(エピソード1から7まで順に、『クローン・ウォーズ』など外伝はまた別の機会に)。


 Wikipedia巡りをしていたらいつの間にかスター・ウォーズシリーズのページに辿り着いてしまい、その圧倒的な歴史物語に取り込まれてしまいました。
 スター・ウォーズはエピソード1と2しか見ていなくて、それとアナキン・スカイウォーカーダース・ベイダーに転身することしか知らなかったのですが、ネタバレをガッツリ読んだので、パルパティーン議員がシスの黒幕であることを分かった上でストーリーを追っていました。

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HUAWEI P10 lite

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 スマートフォンを替えました。HUAWEIのP10 lite(AndroidOS)です。
 変更前はY!mobileの402SH(AndroidOS)を使っていました。いわゆる格安スマホなのですがそれほど不満はなく、コストパフォーマンスに優れていたので方向性はそのままに、あとは自分の要求に照らし合わせて機種性能や通信回線を調べていたところ、楽天モバイルで取り扱っている当機種・当通信環境が妥当だと考えて契約しました。

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2017年8月の読書リスト

 伊坂幸太郎 アイネクライネナハトムジーク

 ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL……。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが紡ぎ出す、数々のサプライズ!! 伊坂作品ならではの、伏線と驚きに満ちたエンタテイメント小説!
幻冬舎より引用)
http://www.gentosha.co.jp/book/b8087.html

 テンポよく読める日常系ミステリ。連作短編で、ある脇役が別の短編では主役など、人物相関図を想像するだけで楽しい。伊坂ファンならオールドにも新規層にもおすすめ。

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俺自身がゆかりさんになった未来

www.nicovideo.jp

 最近になってWebカメラによる表情モーションキャプチャ「FaceRig」にはまっています。そして生放送にてテストしてみました。

 動画内(生放送内)にて使用した主要ソフトは以下の通りです。

  • FaceRig

http://store.steampowered.com/app/274920/FaceRig/?l=japanese

  • Live2D

http://www.live2d.com/ja/

  • Yuzuki Yukari [Live2D content]

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=630129247

  • ゆかりねっと

http://www.okayulu.moe/

  • VOICEROID2 結月ゆかり

http://www.ah-soft.com/voiceroid/yukari/

その他配信ツール:OBS studio・棒読みちゃん・アンコちゃん

 仕組みとしては、FaceRigによって自分の表情が認識され、それがLive2DとYuzuki Yukari [Live2D content]モデルによって結月ゆかりとなり、画面に映し出されているというわけです。
 通常、VOICEROIDは読み上げたいテキストを入力する必要がありますが、ゆかりねっとを使うとgoogle音声認識によって喋った言葉が随時文字変換され、それをVOICEROIDが読み上げる、という構成になっています。ゆかりねっとには音声入力を字幕化する機能もあるので、それも活用しています。FaceRigでは表情認識以外の情報は捨てられるので、撮影背景が整っていなくても問題ありません。ゆかりねっとではマイクに音声認識フィルターを通すためにノイズは発生せず、棒読みが好ましいために声を出すのが苦手でも大丈夫です。

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新書『理系脳で考える』感想

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 成毛眞『理系脳で考える AI時代に生き残る人の条件』を読み終えまして、感想を綴ります。

 

理系脳で考える AI時代に生き残る人の条件・あらすじ

 AI時代を生き残るには、あなたが「理系脳」であるかどうかにかかっている! 仮説検証を行い、挫折もものともせずに未来を面白がる。これが成毛流・理系脳の定義だ。「文系出身で……」と負い目がある人でも身につく、シンプルな習慣とは。
朝日新聞出版より引用)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=19276 

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PS4ゲーム『ドラゴンクエスト・ロトシリーズ』感想

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 PS4ゲーム『ドラゴンクエストロトシリーズ』をクリアしたので感想を綴ります。

 

ドラゴンクエストロトシリーズ・あらすじ

 平和だったアレフガルドの世界に闇の覇者・竜王が現れ、世に平和をもたらしていた「光の玉」を奪い去ってしまった! ふたたび闇に閉ざされた世界を救うため、伝説の勇者・ロトの血を引く主人公、つまりあなたは、竜王討伐の旅に出る――。
SQUARE ENIXドラゴンクエストより引用)
http://www.dragonquest.jp/roto/

 前作「ドラゴンクエスト」から100年後、かつてアレフガルドの地を救った勇者の血を引く子孫によって新たに3つの国が興された世界。そこに現れた大神官ハーゴンは魔物たちを闇の世界から呼び出し、世界を破滅に導こうとしていた! ローレシアの国の若き王子はハーゴンを討伐すべく、同じ勇者の血を引く2人の仲間を探し出すため旅立つ。
SQUARE ENIXドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々より引用)
http://www.dragonquest.jp/roto/

 小国アリアハンの勇敢なる戦士・オルテガの息子である主人公は16歳の誕生日を迎えたある日、王様から重大な使命を告げられる。それは、亡きオルテガの遺志を継ぎ、闇の国より現れた魔王・バラモスを倒すことだった。世界を救うため旅立った主人公を待ち受けていた驚きの運命とは……⁉
SQUARE ENIXドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…より引用)
http://www.dragonquest.jp/roto/

 ドラゴンクエストⅠ~Ⅲの「ロト」を巡る同一の世界観をロトシリーズと呼びます。2017年に発売された『ドラゴンクエスト過ぎ去りし時を求めて』ではこのロトシリーズと深い関連性を持つことから話題を集めました。

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小説『殺人出産』感想

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 村田沙耶香による小説『殺人出産』(講談社文庫)を読みまして、感想を綴ります。

 

小説『殺人出産』あらすじ

 今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」によって人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日突然変化する。表題作、他三篇。
講談社BOOK倶楽部より引用)
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062934770

「10人子供を産んだら1人殺せる」というもしもの世界を描いた小説です。純文学寄りの一般文芸で、SF(すこしふしぎ)に属する内容となっています。
 普通の会社員である育子、育子の姉で産み人(<殺人出産>を試みる人)となった環、育子の従妹で<殺人出産>に興味を持つミサキ、<殺人出産>の世界を変えようとする早紀子をはじめとする様々な視点から生と死の倫理観が語られ、常識/非常識のゆらぎを緻密に描いた作品です。
 講談社文庫にて110ページ構成というやや長めの短編ですが、その内容の奇抜さ、そして文章の巧みさ、さらには著者の村田沙耶香さんが芥川賞(2016年『コンビニ人間』)を受賞したこともあって、とても評価されている『殺人出産』です(ちなみに『殺人出産』も2014年にセンス・オブ・ジェンダーを受賞している)。

 

感想

 面白いですし考えさせられもしますけど、粗さもかなり残る作品だと思います。作品舞台の年代が具体的に語られてはいませんが、「10人子供を産んだら1人殺せる」という<殺人出産制度>が施行されてから100年後の世界とされています。その施行の理由が、避妊技術が発達して偶発的な出産がなくなったから、とされています。作中における一部の技術を除けば、作中の年代は私たちが住む2010年代とそれほど大差ないです。ところで2015年発表の日本国勢調査では、初めて人口減少が確認されたので、“もしもの世界”でその年に<殺人出産制度>が施行されたとして、作中の世界は2110年代でしょうか。
 とすると、作中の描写に違和感を持ったり、話の流れに乗れなかったりするところがあります。まず人工子宮の存在です。作中では男性も<殺人出産>ができるように人工子宮が開発され、制度として活用されていますが、そうそこまで技術が進歩したなら人工生命まで到達しているのではないかと予想できます。ですが、そういった状況にはなっていなくて、しかも無痛分娩といった現代技術も進化せず、<殺人出産>の負荷に耐えられずに死んでゆく人物が居ます。アイデアと思想だけが先を行きすぎて細部の辻褄が合わさっていないように感じられます。
 <殺人出産>の条件を達成すると、<死に人>(<殺人出産>の権利を使われる人)は法的な拘束を受けます。絶対的に死ぬ運命にあるというわけです。作中でも育子は、環が<殺人出産>の権利で指名するのは自分じゃないか、と怯える場面があります。これはもっともらしく、この抑止効果が社会全体に働いて優しい世の中にあるかと思いきや、いじめやセクハラやパワハラのある日常というオチでした。人の悪意というのが消えることはない、とも受け取れますが、やっぱり行動に整合性がないといいますか、矛盾が多いなと思います。
 止めは「たとえ100年後、この光景が(以下略)」をはじめとする世の末を憂う描写です。作中に未来感が薄いのに、そんなことを語られても同調することができません。この短編の軸は「生命倫理」であり、その問題提起の持ち上げ方はかなりよかったわけですが、その代償としてSF要素が入ってしまい、紙幅の短さも相まってまとめきれていない印象が残りました。

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夢幻楽譜

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 昨日見た夢の話をします。
 真っ白な部屋に閉じ込められて、ひたすら作曲を命じられていました。自分は音楽理論がまったくわからなくて、どこから手を付けたらいいのかわからなくて、もうひたすら知恵を絞っていました。

 考えた結果、辿り着いたのが人工知能による作曲でした。人工知能に楽譜を読み込ませて、作曲してもらえばいいという結論になりました。よくよく振り返せば、ネットで調べたり、DTMの入門書を読んだりすべきだったのですが、この辺りに自らの怠惰な感じが滲み出ていると思います。

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なろう小説を読み始めました

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 最近になって「なろう小説」を読み始めました。

 理由は複数あるのですが、1番はなろう小説の一読を勧められる機会が多くあったからです。

 

 通学中の電車内が暇だったので「読書を始めよう!」と思い立って5年が過ぎました。その途中でKindle Paperwhiteの第一世代が発売されて(2012/10/1)、紙の本でも読破に四苦八苦していたのに、「どうせ苦痛なら場所を取らない方がいい」、「新しいものはなんでも好き」、「これからは電子の時代だ!」と注文した記憶があります。そんな投資の甲斐あって、今でこそ電子読書はスマホアプリに取って代わってしまいましたが、まさかあのKindleを選んだことが、なろう小説に手を出すきっかけになるとは考えもしなかったです。

 読んでいるなろう小説の具体的なタイトルは挙げませんが、ランキングで上位に入る有名シリーズばかりです。意識的に異世界もの・転生ものを多く選書しています。まだまだ読書量が少ない身の上でなろう小説を語るのは愚かですが、そういった初心だからこそ思い浮かぶこともあるのでここに書き残しておきます。

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ニコニコブロマガ5周年

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 ニコニコブロマガサービス開始5周年ということで、その仕様についてまとめてみます。
■「ブロマガ」とは?
発信者が自由に意見発信/報道ができる場所として、
niconico内の様々なサービスを通じてみなさんに情報を発信します!
 
<主な機能>
・ブログ/メルマガなどを通して記事コンテンツを配信!
・記事は電子書籍でも閲覧可能!
・コメントを通じて会員同士、著者間でコミュニケーションも!
ニコニコ市場にもブロマガを貼ることができます!
・有料記事の他に無料記事も配信します!
(ニコニコインフォより引用)
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映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』感想

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 映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を観まして、感想を綴ります(ネタバレを含みます)。

 

映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』あらすじ

 夏休みの登校日。中学生の典道と祐介は、なずなの前で競泳対決をすることに。典道は、競争のさなかに水中で不思議な玉を見つける。一方祐介は競争に勝ち、なずなに花火大会に誘われる。放課後、皆が打ち上げ花火のことで盛り上がっている中、なずなが母の再婚に悩んでいることを知る典道。どうすることもできない自分に典道はもどかしさを感じ、ふいに玉を投げると、なぜか競泳対決の最中に戻っていた。
シネマトゥデイ・あらすじより引用)
https://www.cinematoday.jp/movie/T0021649

 1993年に岩井俊二監督によって制作されたテレビドラマ、さらには1995年公開の実写映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』が2017年に劇場アニメとして蘇りました。
 アニメーション制作:シャフト、監督:新房昭之、脚本:大根仁、キャラクターデザイン:渡辺明夫、製作総指揮:川村元気・古澤佳寛、音楽:神前暁、及川なずな役:広瀬すず、島田典道:菅田将暉、主題歌:DAOKO×米津玄師『打上花火』、となっています。

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EGOIST『英雄 運命の詩』感想

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 EGOISTによる新譜『英雄 運命の詩』を聴いたので感想を綴ります。

 大人気シリーズ「Fate」の最新テレビアニメ「Fate/Apocrypha」のオープニングテーマにEGOISTの新曲「英雄 運命の詩(うた)」が大決定!
 主題歌情報が解禁されるや否や、SNS上で大きな反響を呼び、「EGOIST」が各所でトレンド入り。
 カップリングには、EGOIST初となる表題曲の全編英語詞バージョンとなる「Eiyu Fate’s Song」も収録されます。
(EGOIST・DISCOGRAPHYより引用)
http://www.egoist-inori.jp/disco/archive/?VVCL-1078

 本新曲は2017年夏アニメ『Fate/Apocrypha』のオープニングテーマです。物語調でカッコよく仕上がっています。打ち込みは控えめな一方で、オーケストラ感が表に出ていて、戦いを鼓舞するような曲です。過去のEGOISTやsupercellの曲と比べると『KABANERI OF IRON FORTRESS』に近く、初期の儚い雰囲気からはだいぶ遠ざかった感じです。

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小説『忍物語』感想

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 西尾維新による小説『忍物語』(講談社)を読みまして、感想を綴ります(ネタバレを含みます)。
 
小説『忍物語』あらすじ
“たまには縁もゆかりもない女子を助けてみるのも乙だろう”
 直江津高校の女子生徒が、相次いで失踪する事件が発生した。ミイラ化した状態で発見された少女達の首筋には、特徴的な傷痕があって――?
 大学一年生になった阿良々木暦は、犯人を突き止めるべく走り出す!
〈物語〉シリーズモンスターシーズン、開幕!
化物語』や『偽物語』から続く青春怪異ミステリの第23巻です。本巻は主人公である阿良々木暦の大学生編となる「モンスターシリーズ」の幕開けであり、阿良々木くんの大学一年生の頃が描かれます。
 大学生となったことで、新しい友達である食飼命日子が登場しますが、事件現場は母校の直江津高校であり、周りの登場人物にも忍野忍八九寺真宵神原駿河、臥煙伊豆子といったこれまでの面々が多いです。高校を卒業した阿良々木くんですが、未だに残る高校生の面影が拭えずに歯がゆい思いをする一方で、忍野や八九寺との掛け合いに懐かしさを覚えます。
 つまるところ、大学一年生という子供にも大人にもなりきれない中途半端さにもがき苦しむ阿良々木くんの話です。
 また新編の第一巻ということで、話はだいぶ広がりを見せる一方で、畳む風呂敷はやや少ない印象の『忍物語』でした。
 
 表紙には忍野忍が描かれていますが、ストーリーの柱としては阿良々木・ハートアンダーブレード(忍野忍)、そしてスーサイドマスターの三角関係が描かれます。なので本作と最も関連が深い前巻は『業物語』でしょう。